TOKYO VERDY eスポーツ× MINOTAUR INST. 「東京の街と上手く融合していく」

 らんこむ
ウイニングイレブン部門/ フットサル選手
リアルのサッカーでは小学校から高校までの9年間、東京ヴェルディの下部組織に所属。2020シーズンからはフットサル選手として、デュアルプレーヤーとして活動。PESリーグ日本代表決定戦(KONAMI主催)では常に代表の有力候補として名前を挙げられるなど、オンライン・オフライン大会問わず好成績を残しており、国内五指に入る実力者。
【競技実績】PESリーグ2019Season1日本Best8/ PESリーグ2019Season2日本Best16/ PESリーグCO-OPJapanason1week1優勝/ JAPAN eSPORTS GRAND PRIX 準優勝

「第一人者として引っ張っていきたい」

──TOKYO VERDYを選んだ理由と魅力を教えてください。

僕がVERDYのeスポーツチームに入った時はチーム自体も創設したばかりだったので、これからどうなっていくのかまだ分からない部分があったんです。ただ、僕は子供の頃からVERDYの下部組織でサッカーをしていたので、他のチームでプレーするという選択肢は一切ありませんでした。最初の頃は自分も力になりたくて、スタッフとしてお手伝いしたこともあるんですよ。

VERDYの魅力は選手へのマネジメントが他のチームよりも優れているところですね。大会に行った時も選手の数よりもスタッフの方がウチは多いんです。どこを見てもそんなチームは今はまだないので、選手へのサポートの面ではすごく良くしてもらっています。

──らんこむ選手はVERDYの下部組織でプレーしていたとのことですが、そこで培った経験を基にeスポーツチームでも自分が中心となって引っ張ってく、ということは意識していますか?

そうですね。僕は小学校3年生から高校3年までの9年間を下部組織でプレーしていましたが、VERDYの人間はみんな熱いんですよ。僕もそういう気持ちを持って今も戦っているので、第一人者として引っ張っていきたいと思っています。

下部組織で一緒にプレーしていた仲間の中には、今はJリーグで頑張っているメンバーもいます。僕はeスポーツの世界に進みましたが、彼らからは「ゲームでそういう活動ができるeスポーツって素晴らしいよね」と言われたりしますね。

──もともとはサッカーをしていたらんこむ選手が、eスポーツ選手へ転身した理由を教えてください。

僕は今28歳ですが、現役でサッカーをしていたのは20代前半まででした。もともとウイニングイレブンをずっとやっていて、サッカーを辞める時に「こういうのでプロになりたいな」と思っていたんです。その頃はまだeスポーツは流行っていなかったですが、サッカーを引退してから数年たった時にVERDYのeスポーツチームが誕生すると知って、そこから本格的にゲームをやるようになりました。

eスポーツの練習は毎日しています。中には一日10時間とか練習する人もいますが、僕は2時間ぐらい。ダラダラやっても意味がないと思っているので、集中して1、2時間で練習しています。あとは自分の動画を見たり、試合映像を見て大会を振り返ったり。どっちかと言うと、練習時間よりも後者の方が長い時間をかけていますね。チーム練習に関しては、通常だったらみんなで集まって練習会をするんですが、今はコロナの影響で集まれないので、時間を合わせてそれぞれの自宅からオンラインで練習をしています。

でも、もともとはサッカーをしていた人間なので、身体を動かしたくもなるんですよ。なので、VERDYのフットサルチームに入って、そこでもプレーしています。

「今までとは全く異なる新しいウェア」

──先ほど「第一人者として引っ張っていきたい」という言葉がでました。VERDY自体は有名なスポーツクラブですが、eスポーツはまだメジャーとは言い切れません。

ゲーマーやeスポーツって、世間からするとまだあまり良いイメージではないと思っています。例えばゲーマーは暗くて家から出ないとか。でも、そういうイメージではなくて、今回、コラボレーションしているMINOTAUR INST.のウェアを着たりして、eスポーツ選手もカッコよくプレーできるんだよ、ということを表現していきたいです。

──eスポーツ選手もサッカー選手と同様のユニフォームを着ていると聞きました。MINOTAUR INST.のウェアは従来のユニフォームとは素材を含め異なったものになっています。

普段僕たちが着ているのは緑一色でサッカーのユニフォームみたいな感じですが、VERDYのユニフォームってやっぱりカッコいいんですよ。ですが、新しくできたMINOTAUR INST.のウェアを初めて着た時に、すごく良いなと思いました。なんか新しい感じがしたと言いますか。デザインがカッコいいのはもちろんですが、こういう今までとは全く異なる新しいウェアをみんなで揃って着ることができるのは、選手としてモチベーションが上がります。

僕たちは身体を動かすわけではないですが、集中力を使いますし、夏は屋外のイベントもあるので試合中はすごく汗をかくんですよ。このMINOTAUR INST.のウェアは僕たちが集中しやすいデザインになっていて、さらに着心地が快適なので、eスポーツの新しいユニフォームというのを実感します。

これは個人的な話になりますが、僕はもともとMINOTAUR INST.のInstagramをフォローしたりしていて好きなんです。そうしたら今回、僕たちのウェアを作ってくれることになって素直にうれしかったですね。

──MINOTAUR INST.は東京の街をジム化しようというプロジェクトがあります。VERDYも東京をホームタウンとしたクラブですが、eスポーツで東京をもっと盛り上げていきたい、という思いはありますか?

東京の街ってネオンがあったりして、すごくきれいですよね。eスポーツもどちらかと言うとネオンや蛍光色を使っているので、そういった面では重なる部分があるのでMINOTAUR INST.の新しいウェアを着て、東京の街と上手く融合していけたらと思います。

──eスポーツは競技の特性上、オンラインでも試合ができるのが強みだと思います。

今年はコロナの影響もあって、オンラインで活動する機会が増えました。そういう面では特性を生かして、eスポーツの認知度を上げることができたとは思います。実際に練習も今はオンラインでやることが多くて、ボイスチャットを繋げながらチームでの練習ができているのでオフラインと変わらずに活動できています。

ただ、試合となるとやっぱりオフラインの方が臨場感もあるので、現場で試合を見てほしいですね。僕たちプレーヤーからしても、オフラインだと実際のサッカーと同じような熱気を感じてもらえると思うので、大会を見に来てもらいたいです。eスポーツをゲーマーというイメージから変えたいということではないですが、eスポーツってもっとカッコよくて、こんなに熱く戦えるんだよ、というところを皆さんにお見せしていきたいです。